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2012年11月18日付

平城宮跡舗装問題で説明会

国交省の説明に批判続出
合意形成まで中止の要請も拒否


 

大型パネルを掲げて行進する平城宮跡を守る会の人たち

 平城宮跡の第1次朝堂院広場4万5000平方メートルの草原を埋め立てて、舗装する事業を進めている国土交通省は、反対する市民運動が盛り上がる中、事業説明会を10日奈良市内で行い市民約100人が参加しました。

 説明会では、文化庁記念物課の草野純一専門官が平城宮跡の保存と調査研究などの経緯を説明。国交省国営飛鳥歴史公園事務所の大石智弘所長が「往時を思い浮かべられるよう整備したい」と述べ、「地下遺構を傷つけないよう細心の注意を払いながら約80cmの土盛りをして土舗装を行う」などと説明しました。

 参加者からは、今でも往時をしのべることや、すでに工事された大極殿院広場は草も生えないが当時もそうだったのかなどの疑問や、透水性はほとんどなくなるはずで数値を示せ、予定地は動植物の生息地で新たな環境破壊だといった批判が次々出されました。

 平城宮跡を守る会代表で作家の寮美千子さんは「1カ月余で2万3505筆の署名が寄せられた。初めて知った人ばかり。国家的事業と言うが国民との合意形成もできていない。一度、工事を止めて考えて」と迫りました。しかし、国交省は工事を続行すると述べ、説明会の再度開催の要求にも応じませんでした。

 木簡など埋蔵文化財が破壊される恐れがあり、そうなれば世界遺産の登録も抹消されるのではという疑問に、文化庁はそうなっても登録が取り消されることはないと思うと述べました。

 奈良世界遺産市民ネットワークの浜田博生さんは「『地下の正倉院』とよばれる平城宮跡は、ぜい弱な土地に奈良時代の木簡をはじめ遺構が埋もれており、それが世界遺産になったのです。そのことを認識しないと世界遺産の精神からはずれるのでは」と、今回の工事に危惧を表明しています。

 平城宮跡を守る会の人たちは説明会の前に、JR奈良駅前から三条通りを経由して春日大社一の鳥居まで平城宮跡の舗装はやめてと大型パネルを掲げて行進しました。



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