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2013年3月3日付

県が2013年度予算案発表
補正含め一般会計総額4879億円

国の補正予算つぎ込み大型事業推進
最低限の生活さえ危うい県民の暮らし守れ


  奈良県は2月20日、2013年度の県予算案を発表しました。予算案は、国の補正予算を受けて、327億7400万円にのぼる大型の2月補正予算案を含め、総額4879億1300万円(対前年度当初比172億3200万円、3・7%増)です。予算案は2月定例県議会で審査されます。予算案が県民から見てどうなのか、日本共産党県議団(5人)の山村さちほ団長に聞きました。
 

山村さちほ県議

日本共産党見解議員団 山村さちほ団長に聞く

 歳入の特徴はどうですか。
山村 歳入は、不景気や賃金の減少などを反映して、県民税など県税が大きく減少しています。地方交付税などと合わせて対前年比60億円減です。しかし、国庫支出金が補正の178億600万円と当初予算合わせて828億4800万円計上されたため、予算案全体では対前年比172億3200万円、3・7%増となっています。

 歳出はどうですか。
山村 歳出を性質別で見ると、義務的経費では公債費が8億円増えたのに人件費等の削減で対前年比52億円減少しました。これは、職員削減と職員の給与や退職金の抑制などを反映しています。来年度も職員15人減らします。土木の現場などは技術者不足で対応できず一部民間委託する始末です。福祉を支える扶助費は1億1100万円も削減しています。

 一方投資的経費では、普通建設事業費に772億3700万円もつぎ込んでいます。国の「緊急経済対策」という国庫支出金をつぎ込んだためです。事業の内容は、新規で通学路の安全対策事業などもありますが、圧倒的に幹線道路ネットワークの形成や大宮通りを軸とした整備など、大型公共事業や無駄遣いと言わざるを得ないようなものです。

県民の暮らし守る予算めざす

 事業の特徴はどうですか。
山村 県は第1に地域経済活性化を強調しています。そのために企業誘致が必要だとして、今年も企業立地促進補助金9億円を継続。誘致に向けたインフラ整備として、京奈和自動車道大和北道路や御所道路の建設費、西名阪自動車道に新型のインターチェンジをつくるなど、大型公共事業が全面に出されています。

 また、新たな計画として、奈良公園から中町の駐車場までをつなぐ「大宮通りプロジェクト」が打ち出されています。

 どんな内容ですか。
山村 若草山に移動施設の設置や、県営プール跡地では天平時代風のテーマパークをつくってホテルをよびこみ、平城宮跡の国営公園化に合わせて周辺整備を進めるものですが、奈良の世界遺産を壊すものとして看過できません。市民からも「大切な自然と景観、文化遺産を壊す改造はやめて」と切実な声が出されています。県民の反対を押し切ってプールを撤去しましたがホテル誘致は進まず、見通しがないものです。こうした事業に多額の予算がつぎ込まれます。

 暮らしや福祉はどうでしょうか。
山村 中南和地域に無料職業紹介所を新設、北和地域の拠点的休日夜間応急診療所整備、ドクターヘリの検討、新生児搬送専用ドクターカー、軽度・中等度難聴児に対する補聴器購入支援、保育士等の処遇改善に取り組む保育所支援、一昨年の豪雨災害での復興住宅の建設支援、木質バイオマスの利用拡大の実証実験などがあります。しかし高すぎて払えない国保料、介護保険の保険料・利用料負担を何とかしてという切実な願いにはこたえていません。

 県の組織が変わりますね。
山村 大きく変わるのは土木部が県土マネジメント部となることです。経営感覚を取り入れるということのようです。しかし、旧耳成高校に中和地域にある県の出先を集約しますが、ここに葛城保健所と桜井保健所が統合され、県民の命と健康を守るための保健所が1つなくなります。このようなマネジメントでいいのでしょうか。

 予算案を総合的にみてどうでしょうか。
山村 いま、県民の暮らしが本当に大変です。政府の生活保護削減など最低生活も脅かす悪政の下で、県は防波堤の役割をはたすべきです。私たちは、県民の暮らしや福祉を守る予算になるよう組み替え動議を出して奮闘する決意です。
ありがとうございました。


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