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2013年4月7日付

2月県議会
大宮通りプロジェクトで論戦

巨費投じテーマパーク型開発を推進 山村県議
「本物の歴史体験できる整備を」


 春の観光シーズンを迎えています。奈良県議会2月定例会でも、奈良県への観光客数に対する宿泊客数の割合10・6%をいかに増加させるかが議論されました。

 荒井知事は、平城宮跡「国営公園化」事業や「大宮通りプロジェクト」など、奈良公園周辺の歴史、文化遺産などの資源を「利活用」し、開発を優先させた「観光戦略」を推進しようとしています。これに対し、日本共産党の山村さちほ議員は予算審査特別委員会で、観光客が古都・奈良に求める「モノ」は、1300年の歴史のなかで形成された文化的景観や自然遺産、古寺の文化財など、「本物」に触れることができる非日常的な「空間」であることを明らかにし、奈良を訪れる人々や県民の思いに反した知事の開発優先の姿勢を批判し、論戦を交わしました。

 

古代に思いはせる環境をテーマパーク化

 山村議員は、国交省、県が進める平城宮跡朝堂院跡の埋め立て・舗装工事を中止し、史実に基づかない新しい計画として出てきた東屋の設置などを行わないよう要求し、県に「保存管理計画」を作成し、責任ある対応を求めたところ、知事は「国交省のすることになんら問題はない。大賛成」と答えました。

 平城宮跡の保存・整備は1977年、奈良文化財研究所が宮跡全体を「遺跡博物館」とする構想をまとめ、翌年、文化庁は「遺跡を守り、研究し、整備して国民的な利用に供する遺跡の一つの存在形式」とした「保存整備基本構想」を策定しました。

 整備の基本方針として「静かで落ち着いた、古代に思いをはせるにふさわしい独自の環境を作りだすこと」などを決め、これによって維持・継承されてきました。
この構想が荒井知事によって、国交省・奈良県が進める「国営公園」整備事業、「奈良時代を今に感じる空間」をねつ造する「テーマパーク化」にとって代わられたのです。県が「保存管理計画」を作成し、責任ある態度を示すよう求めた山村議員に、知事は保存・管理の責任を放棄するかのように「問題はない」と強弁したのです。

 

山村議員の批判に知事「聞きたくない」

 山村議員は「大宮通りプロジェクト」の中核施設となる県営プール跡地での「ホテルを核とするにぎわいと交流の拠点整備」事業の問題点を指摘しました。これまでプール撤去費用に2億8000万円、ホテル誘致に関わった費用1億950万円、合計3億8950万円の県費を投入し、さらに来年度予算に調査・設計費用に8100万円を計上しているほか、プールに隣接した奈良警察署の取り壊し費用が必要になります。山村議員は「なぜこれまでうまくいかなかったのか、一度立ち止まり、県民の英知を集め、意見を聞き、プール跡地の利用計画を検討すべき」と迫りました。

 これに対し知事は、100億円といわれる多額の投資を伴うホテル誘致に固執しつつ、「ホテル誘致に反対する意見は聞きたくない。(山村議員の発言は自分たちに)『従え』というように聞こえる」と答弁しました。

 

「計画見直せ」に知事が答弁修正

 山村議員は「議会は政策論戦を行う場所であり、私は『プロジェクトはすべてダメ』と言っているのではない。多額の県費を投入する計画を見直せといっている」と反論。他会派の議員からも「見直してはどうか」との意見も出され、知事から、「このようにした方がいいという意見は求めたい」と事実上先の発言を修正する答弁を引き出しました。

 県民には県のこれらの計画が十分に知らされているとは言いがたい状況です。奈良公園周辺の住民からも意見が出されています。県の計画を県民にさらに徹底し、論議することが必要ではないでしょうか。拙速に進めるのでなく、知事の答弁のように幅広い意見を求め、より良い方針を決めてこそ、観光客の増加をはかる確かな道だと言えるでしょう。


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