2007年5月20日

提言
 
人間らしく働けるルールを

「奴隷のように扱われる非正規労働者を世の中からなくすために、人間の尊厳をかけてたたかっている」という若者がいます。5月13日の「しんぶん赤旗」日曜版は、大企業の生産現場で働く若者の非正規労働の実態を取り上げ、労働現場の実態を告発しています。
 正規雇用は、健康保険や年金、労災保険に加入し、労働者としての権利が保障されているのが通常です。これに対して非正規雇用は、期間を定めた短期間の契約で雇用されるパート・アルバイト、契約社員、派遣労働、業務請負などで、健康保険や年金などの福利厚生制度からは除外されているのが通例です。こうした非正規労働者は全国で1600万人にもおよぶと言われています。

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 安い賃金と劣悪な労働条件で働く人たちの間で、住居をもてずネットカフェやバガーショップ、ファミリーレストランなどで寝泊まりする「ネットカフェ難民」などといわれる新しい形のホームレスの出現も、社会全体を覆い尽くしている労働条件の悪化が最大の原因です。
 社会のゆがみの根底に労働条件の悪化があり、人間が人間らしく暮らせないときだからこそ、人間らしく働けるルールを確立し、これを守るための取り組みを行政が担うことが求められます。

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 県はもとより市町村が、だれもが人間らしく働けるように労働者の権利を擁護し、率先して労働条件の改善を求める取り組みを繰り広げることが重要です。
ところが、最近の公務労働の現場では、12ヶ月を超えて雇用することが禁じられている臨時的任用の職員への比重が高まっています。低い給与で正職員と同じ仕事をする臨時職員の増加が、非正規雇用の害悪を公務労働の現場にもたらすとともに、正職員の諸権利をもむしばみ始めていることを、とうてい見過ごすことはできません。
 人間らしく働くルールと人間の尊厳を守るために、まず、自治体現場での労働条件改善の取り組みを始めることを求めます。
以 上


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